いらっしゃいませ。茶カフェ「わ」のオーシマです。
「糖質制限」や「糖質ダイエット」がマスコミなどで大々的に取り上げられてから、ほぼ10年。当時はたいへんな大ブームとなりました。
いまでも多くのひとが思い浮かべるダイエット手段のひとつです。パフォーマンス向上のために、糖質制限を取り入れるアスリートもいます。
茶カフェ「わ」の「ダイエット茶」は、糖質制限を心がけている方のための漢方茶です。糖質ダイエットをサポートしながら、食事もおいしく楽しめる漢方茶をめざしています。
血糖値の上昇を抑える効果が期待できる材料を選び、風味が良くなるよう最適のバランスで調合しました。
まずは糖質制限について、自分自身の復習もかねて、簡単にまとめてみました。糖質制限についてよくご存知の方も、是非ご覧ください。
糖質制限が人気の理由は手軽さ
少し古い情報ですが、2018年の調査によると、ダイエット経験のある20代から40代の女性のうち、糖質ダイエットに挑戦したことがあるひとは6割近くという結果が得られたそうです。
これまでもいろいろなダイエットブームが起こっては消えていきました。
とくに、食べ物や飲み物のダイエットについては、とても多くの種類があります。〇〇だけ食べていれば△週間でやせられる、とか。●●を飲めば▲か月で■キログラム体重が落とせる、とか。〇〇や●●のところには、いろんな食べ物や飲み物が入ります。すぐにいくつか思い浮かぶでのはないでしょうか。
特定の食べ物や飲み物だけをとり続ける、というダイエット方法はシンプルです。あれこれ考えなくても良いので、とっつきやすいと思います。
しかし、一番の敵は「飽きる」ということでしょう。待っているのはリバウンドです。
そして、もっと怖いのは、体調をくずす危険性が高いということ。どうしても栄養がかたよりがちなのです。不健康になってしまっては本末転倒です。
何を食べたかを記録し続けたり、カロリー計算しなければならないダイエット法も、作業が面倒なため挫折しがち。
その点、糖質制限ダイエットは、糖質に注意しているだけでOKというのが基本です。タンパク質や脂質については制限はありません。肉、さかな、乳製品は、いつもどおりに食べて良いという手軽さが、始めやすい理由のひとつと言えるでしょう。
さらに、糖質制限スタート後の比較的短い期間で、体重が減ったことが確認できる、というのもブームとなった理由です。
太る原因はカロリー?脂肪?
そもそも、なぜ太るのでしょうか。
生きて活動するために、ひとは食事をします。それは、エネルギー源を体に取り入れるためです。そして、起きているときも、寝ているときも、エネルギーは消費されます。
もっともシンプルな原理は、取り込むエネルギーより消費するエネルギーが少なければ、余ったエネルギーが体にためられて太ります。逆に、消費するエネルギーが少なければやせる、ということです。
エネルギーの単位はカロリー(cal)ですので、「いま800キロカロリー(kcal)食べた」「走って200キロカロリー消費した」といった表現になります。
使う量より取り込む量が多いと貯まるわけです。お金なら嬉しいですが、食べ物の場合、食べ過ぎると脂肪となって体に貯まることになります。
問題は、やせる方法、貯まったものを減らす方法は何か、です。
エネルギーとなる3大栄養素のひとつ「炭水化物」
ここで、食べ物にふくまれる栄養について簡単におさらいしてみます。
ひとが生きて活動するために必要なエネルギー源を「3大栄養素」といいます。炭水化物・タンパク質・脂質(脂肪)です。
- 炭水化物は、ごはんやパン、麺、いも、フルーツに多くふくまれます。
- タンパク質は、肉やさかな、卵に多くふくまれ、骨や筋肉などを作ります。
- 脂質が多く含まれる食品は、油や乳製品、ナッツ、肉、さかな、チョコレートなど。ホルモンや細胞膜を作ったり、ビタミン吸収を助けます。
炭水化物は、糖質と食物繊維(しょくもつせんい)からできています。食物繊維はほとんどエネルギーになりません。糖質は吸収されてエネルギー源となります。
つまり、エネルギー源という意味では、「炭水化物=糖質」と考えてよいのです。そしてこれが、糖質制限では、ごはんやパンといった主食、うどんやラーメン、イモ類などをコントロールの対象としている理由です。
「血糖値」と「インスリン」そして「脂肪」
ここからちょっぴりややこしい話になりますが、もう少しお付き合いを。
- 「血糖値」は、血液に溶けているブドウ糖の濃さ。
- 「インスリン」は、すい臓で作られるホルモンの1種。
- 「脂肪」は、ワルモノ。ではなくて、エネルギーになる3大栄養素のひとつ。
ごはんやパン、麺などを食べると、食道から胃を通って小腸まで運ばれるあいだに、徐々に分解(消化)されていきます。炭水化物の糖質は、最終的にはブドウ糖に変わり、小腸の毛細血管から吸収されます。
つまり、糖質をふくむ食事をすると、消化吸収によって血液中のブドウ糖が増えるので、血糖値が上がります。
血液に溶け込んだブドウ糖は、エネルギー源として体中の細胞組織に運ばれます。ここで、体のさまざまな組織がブドウ糖をエネルギー源として取り込めるように、インスリンが働きかけます。
インスリンにはもうひとつの働きがあります。必要以上のブドウ糖を、非常時のためのエネルギー源として蓄えておくことです。
インスリンの働きで、ブドウ糖からグリコーゲン(ブドウ糖がつながったもの)を合成して肝臓や筋肉に蓄えておきます。運動などで血糖値が下がると、インスリンとは別のホルモン(グルカゴン)の働きによって、グリコーゲンがブドウ糖に分解されます。
こうして、食後に高くなった血糖値は、インスリンの働きによって、通常2時間程度で食事前の血糖値に戻ります。
しかし、炭水化物を多くふくんだものをたくさん食べることによって、体に入れた糖質の量が多くなり過ぎると、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられなくなってしまいます。キャパオーバーですね。
行き場のなくなったブドウ糖は、インスリンの働きによって中性脂肪に合成され、脂肪細胞に蓄えられます。さらに、インスリンには、この中性脂肪の分解を抑える働きもあります。せっかく脂肪にしてためたのだから、簡単には使わせないぞ、ということでしょうか。
血糖値が上がるスピードもインスリンの分泌量に影響します。血糖値が急激に上がると、インスリンが大量に分泌され、脂肪をためやすくなります。
糖質制限でやせる仕組み
さて、説明が長くなってしまいましたが、ざっくりとまとめてみます。
- ごはんやパン、麺には炭水化物がたくさんふくまれている。
- 炭水化物は糖質と食物繊維でできている。
- 糖質が体にはいると血糖値が上がる(血液中のブドウ糖が増える)。
- ブドウ糖が増え過ぎると、中性脂肪がたまる。
というわけで、炭水化物の量を減らして、血糖値を下げる、というダイエット方法が糖質制限です。
血液から余分なブドウ糖がなくなれば、脂肪からエネルギーが作られるように切りかわります。脂肪が消費されて、減っていくというわけです。
しかめっ面のダイエットは続かない
糖質制限をスタートすると、ご飯とかパン、麺類などの主食の量を減らすのですから、摂取するカロリーが以前よりも減ります。また、炭水化物の糖質も減るので、体にためられていたグリコーゲンが消費され始めます。
体にためらているグリコーゲンは水分と結びついています。グリコーゲンの3倍以上の水分が一緒にたくわえられているのです。グリコーゲンが消費されるとき、その水分も体から出ていきます。
水分がどっと出ていくので、糖質制限の早い段階で体重がおおきく減ります。これは、スゴい、ということで、ダイエットを続けよう、とモチベーションが上がるわけです。
しかし、糖質制限をストイックにやり過ぎたひとの中には、体調をくずすひともいます。頭痛・めまい・倦怠感などをおぼえたり、筋力が減ったりする症状が出て、糖質制限を中止しなければならないこともあります。
糖質をふくむ炭水化物は、エネルギーのもととなる3大栄養素のひとつです。健康に生活するために必要な糖質を極端に減らしてしまうのは、栄養バランスをくずすことになります。また、炭水化物にふくまれる食物繊維にも大切な役目があります。
どんなダイエットも、不適切で極端なのは危険ですね。
そこで最近では、ストイックな糖質制限ではなく、ゆるやかな糖質制限である「ローカーボ」や「ロカボ®」という考え方が出てきました。「ロカボ」を提唱している一般社団法人 食・楽・健康協会では、「おいしく楽しく適正糖質をとること」を推奨しています。
厳しい糖質制限とローカーボやロカボとの違いは、「ケトン体」がキーワードのようですが、さらにややこしそうなので、また別の機会に。
※「ロカボ」、「ロカボ」マークは一般社団法人 食・楽・健康協会の登録商標です。
食事に合うようにブレンドした「ダイエット茶」
最後に、茶カフェ「わ」の「ダイエット茶」について簡単にご紹介します。
カロリーが低く、砂糖など甘味成分を含まない漢方茶は、もともとダイエット中のお供にふさわしい飲み物ですが、当店の「ダイエット茶」は、糖質制限を心がけている方を念頭に材料をセレクトし、風味のバランスを重視して調合しました。
糖質制限をサポートする5つの材料
「ダイエット茶」は、5種類の材料がブレンドされています。
- グァバ
- ギムネマ
- かきどおし
- 山査肉(さんざにく)
- 月桃(げっとう)
グァバは、グァバジュースなどでおなじみの、トロピカルフルーツです。グァバの葉にふくまれているポリフェノールには、糖の吸収をおだやかにする効果があり、食後血糖値の上昇を抑えます。
ギムネマは、インドや熱帯アフリカで育つ植物です。インドではハーブとして古くから利用されてきました。葉をかむと甘みを感じなくなる作用が有名です。ギムネマには、腸での糖の吸収を抑える働きがあり、血糖値の上昇を抑えます。
かきどおしは、日本各地で育つ、つる性植物です。公益社団法人日本薬学会は、血糖値を下げる効果があるとしています。
山査肉は、山査子(さんざし)の実から種子を取り除いて乾燥させたものです。消化促進の作用があり、なかでも肉類の消化を助けるといわれています。
月桃は、ショウガ科の植物。沖縄では「サンニン」と呼ばれ、日常的に活用されているハーブです。ポリフェノールを多く含みます。
①グァバ ②月桃(げっとう) ③ギムネマ ④山査肉(さんざにく) ⑤かきどおし
食事をおいしく楽しめる風味
「ダイエット茶」は、糖質制限にプラスの材料を集めてブレンドしただけではありません。食事中に飲んでも、おいしく楽しめる風味になるよう、ていねいに調合しています。
茶カフェ「わ」の「ダイエット茶」のおいしさのベースは、かきどおしの爽やかな風味です。そこにグァバの甘みが、このお茶の「コク」として加わっています。月桃のスパイシーな香りもポイントです。
ストイック過ぎるダイエットは続きません。栄養バランスの良い食事を取らなければ、体をこわしてしまいます。ダイエット中であっても、食事の楽しみをあきらめることはないと思います。
公益社団法人 日本薬学会
https://www.pharm.or.jp/
ロカボとは | ロカボオフィシャルサイト
https://locabo.net/about/
ロカボって何? | 糖質制限をするなら、糖質0g麺 | 紀文deロカボ
https://www.kibun.co.jp/brand/toshitsuzerogmen/locabo/index.html
グァバ葉ポリフェノール | 健康用語の基礎知識 | ヤクルト中央研究所
https://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_1141.php
ブームが続く、糖質制限ダイエットの実態を調査 | トレンド総研のプレスリリース | 共同通信PRワイヤー
https://kyodonewsprwire.jp/release/201808106863
糖質オフの効果は19世紀から知られていた! 圧巻の糖質オフ年代記 | Tarzan Web(ターザンウェブ)
https://tarzanweb.jp/post-209408